世界1面白い海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の最終章が微妙な理由

ドラマの中で1番大好きな作品。それが「ゲーム・オブ・スローンズ」です。

 

そんな「ゲーム・オブ・スローンズ」も最終章となり終わってしまいました。本当はBlue-rayが発売されるまで見るのを我慢しようと思っていたのですが、結局我慢できずに全て視聴してしまいました。最終章は色々と賛否両論があり、海外では最終章を作り直せ!という署名活動もあるとか。

 

正直、個人的な感想としては「最終章はつまらなくないです。つまらなくはないですが、ゲーム・オブ・スローンズファンとしては物足りない。雑だった」という感じでしょうか。

 

ここでは、ネタバレを含むのでまだ最終章を見ていない人は注意です。

 

スポンサーリンク

「ゲーム・オブ・スローンズ」最終章の不満なポイント

ポイント①:今まで大切にしてきたキャラクター達のそれぞれの「過程」がない

「ゲーム・オブ・スローンズ」は、次々登場人物が死んでいきますが、そこに辿り着くまでの過程がしっかりしていました。だからこそ主役級が突然殺されようが驚きますが、その後に納得もできますし見返した時にめちゃくちゃ面白いです。

 

ただ、最終章に関してはその辺の過程がほとんどありません。

少しずつ階段を上がっていくような感じがなく、ずっと見てきたゲーム・オブ・スローンズのファンからすれば物足りない。都合よくキャラクター達が短い物語に沿うように動いているだけにしか見えません。

 

ポイント②:何も知らなければ何もしないジョン・スノウ

特に見せ場もなかったですね。群像劇なので誰が主人公という訳ではありませんが、一応流れ的にはジョン・スノウが主人公ポジションに近いのは確かです。ただ、最終章なのに特に見せ場もなく最終章まで引っ張ったターガリエンの血が流れている事についてもそこまで展開に影響もしませんでした。

 

鉄の玉座を望まないのに秘密は隠せずスターク家に告げ、それがティリオン達にも伝わり、デナーリスを追い詰める為のカードにされただけでしたね。この辺も過程をバッサバッサ切り落としてサクサク展開していったからこそチープに見えるのでしょうか。

 

最後、デナーリスを刺殺するシーンですらジョンは簡単にティリオンに流されてしまう。ずっと「デナーリスはワシのクイーンや」と言い続けてきたのに、デナーリスの狂気っぷりとティリオンの言葉だけで決断します。この辺もジョンの覚悟するまでの過程が弱すぎました。

 

ポイント③:夜の王(死の軍団)との戦い方はおかしいのでは?

ウィンターフェルで夜の王を迎え撃つシーン。

なぜかドラゴンは待機させて、ドスラク騎馬隊を最初に突っ込ませる。メリサンドルがいなければ炎もなしに騎馬隊だけで突っ込ませる予定だったのだろうか。

 

突撃する側なら矢でドラゴンがやられないように注意が必要だと思いますが、迎え撃つ側なら先にドラゴンの炎でホワイト・ウォーカーを焼くべきでは?と思った人も多いのではないでしょうか。味方もやられれば青い目となって生き返らされてしまい、相手の駒が増えるだけです。

 

どう考えてもドスラク騎馬隊だけでは太刀打ちできない事は分かっているにも関わらず突っ込ませてドラゴンは遠くから見守るという戦い方はおかしい。視聴者側に絶望感を与える為だけに犠牲となったドスラク騎馬隊・・・

 

あと、ブライエニーとかよくあの状況で生き残ったなー。片手のジェイミーって強くはない設定だったはずですがなぜか最終章では無敵ですね。サムもよく生き残りました。

 

ポイント④:サーセイとユーロンが噛ませ犬で終わる

サーセイは武器を持って戦うわけにはいかないですが、ジョンとも対面する事なくちょっと出てそのまま退場は物足りない。終わり方としては良かったと思いますが、もう少し何かかしらの絡みは欲しかったですね。サーセイが実質ラスボス的立ち位置だったはずですし。

 

ユーロンに関しては、片手のジェイミーにも負けるのはどうなのかと。ジェイミーが不死身というのも原因でしたが。完全に噛ませ犬で終わってしまい残念。短い話数の為に犠牲となった男。

 

「ゲーム・オブ・スローンズ」最終章の個人的に良かったポイント

ポイント①:デナーリスが狂気となって暴れる

最終章で1番批判が多かったであろうデナーリスの狂気っぷり。

ドラゴンの力であっという間に王都を制圧し一瞬で完全勝利でした。しかし、デナーリスはなぜかそのままドラゴンの炎を使って民を次々焼いていきます。

 

このシーンは正直良かったと思います。ターガリエンの恐ろしさが出ていました。

ただ、これをやるならもっと過程を大切にしないといけなかったかなと思います。デナーリスが抱えている不満が最後の最後に爆発したという過程が薄すぎます。個人的に考えるデナーリスが抱える不満としてはこんな感じでしょうか。

  • エッソスからウェスタロスに戻ってきた時、ターガリエンの最後の人間なのに民は誰も歓迎していない(本人は皆私を待っていると思っていた)
  • ドラゴンを2頭失う
  • 鉄の玉座はあっと一歩という所でジョンが正当な後継者である事を知る
  • ジョンより相応しい王になる為には力で抑えつけるしかない事に気づく
  • 仲間を失い、仲間に裏切られる
  • 憎んできたサーセイをぶっ倒す気満々だったのに簡単に王都を制圧できてしまいどこか物足りなさを感じている→怒りをぶつける場所を失う

色々あってデナーリスが爆発したという流れでしょう。

ショッキングなこのシーンを描くのであれば、もっと掘り下げていく必要があったと思います。デナーリスが1人葛藤するシーンがなさすぎました。ジョンの暗殺計画を考えるも愛しているから殺せないくらいのシーンがあっても良かったかもしれませんね。

 

デナーリスは、鉄の玉座しか頭にないという部分はとても上手く描かれていたと思います。

 

ポイント②:鉄の玉座には誰も座らない

デナーリスも結局、鉄の玉座に座ることなく終わりましたよね。そしてドラゴンのおかげで鉄の玉座はこの世から姿を消しました。これは良かったかなと思います。

一応、新たな「王」は誕生しましたが・・・

 

最終章が始まる前の予想としては、夜の王がウィンターフェルを制圧してそのまま青い目をしたジョンやデナーリスが王都を襲って最終的に夜の王が鉄の玉座に座って終わるシーンを妄想していましたが、残念ながら夜の王は意外と弱かったですね。

 

個人的な見解:「ゲーム・オブ・スローンズ」最終章は、過程がなさすぎて掘り下げる事なく雑に終わった【話数が足りない】

ストーリー自体は、文句なしです。

最終章は、群像劇ですしどんな形になろうが賛否両論あると思うので。

 

最終章の大きな過ちは、今までずっと大切にしてきた「それぞれのキャラクター達にスポットを当てて、その答え(結果)に辿り着くまでの過程」を全部切り落としてしまった事だと思います。作りとしては、スピンオフ作品に近いです。

 

人間の汚い部分や欲、金、過ち、生と死の分かれ道、正義、悪といった部分を上手く描いてきた作品だったはずなのに、それを最終章で無くしてしまったからこそ残念でした。キャラクター達の心情を丁寧に丁寧に描いて積み上げてきた作品だったはずなのに、終盤は都合よく駆け足で進んでしまいました。

 

「最終章はつまらなくはないけど、ゲーム・オブ・スローンズの面白さを知っているファンからすれば、その面白さがないので物足りない」というのが1番自分には当てはまるかなと思います。