新型iPad(第10世代)は買うべきか?進化したポイントと注意点を解説
え?とうとう君もオールスクリーンの仲間入りなのかい?USB-Cへ移行するのかい?
10月19日にAppleが新型のiPad(第10世代)を発表。去年登場したiPad Airや今年発売されたiPad miniでは、ホームボタンが廃止されデザインは、iPad Proへ近づきました。
そして、今回とうとうiPadもホームボタンが廃止されオールスクリーンに。そうなると、iPad Airとの違いは何なのか?差別化できているのか?気になるところですがちゃんと差別化できていました。それが良いのか悪いのかは分かりませんが。
そんな第10世代のiPadの特徴や買うべきモデルなのかについて、解説していきます。
iPad(第10世代):進化したポイントまとめ
まずは第10世代のiPadは何が進化したのか?それぞれポイントを紹介していきます。
モデル | iPad (第10世代) |
---|---|
発売日 | 2022年10月26日 |
価格 | 68,800円〜 |
容量 | 64GB / 256GB |
ディスプレイ | 10.9インチ |
フルラミネーション ディスプレイ | 非対応 |
チップ | A14 Bionic |
生体認証 | 指紋 |
カラー | シルバー ブルー ピンク イエロー |
付属品 | USB-Cケーブル(1m) USB充電アダプタ(20W) |
ホームボタンが廃止されデザインが大きく進化
第9世代まで搭載されていたホームボタンが廃止され、他のiPadのモデルと同じようにオールスクリーンのデザインになりました。
これに伴いディスプレイのサイズも大きくなっており、第9世代は10.2インチでしたが第10世代では10.9インチと大きくなっています。
この10.9インチというサイズは、iPad Air(第4・5世代)と同じになります
Lightningが廃止されUSB-Cを搭載
無印のiPad以外の現行モデルはすでにUSB-Cを搭載しており、無印のみLightningポートを搭載していましたが、第10世代でとうとうこちらも廃止。USB-Cを搭載するようになりました。
これでとうとうLightningを採用しているのは、iPhoneのみ・・・
フロントカメラが横向きに対応
従来のモデルでは、iPadを縦向きにしたときに内側のカメラのレンズが中央に来るように配置されていましたが、第10世代では横向きにしたときにカメラが中央に来るように配置されています。
上の画像でいうと、ちょうどお姉さんが指を差しているあたりにレンズがあります
A14 Bionicチップを搭載
第9世代では、A13 Bionicチップを搭載していましたが、第10世代ではA14 Bionicチップを搭載。
最新のチップではありませんが、第4世代のiPad Airと同じということを考えると性能的には問題ないでしょう。よほど重たいアプリや作業をしない限り、A14 Bionicチップだからできないということはありません。
僕も第4世代のiPad Air使っていますが問題なし
iPad(第10世代)の注意点:Apple Pencilが第1世代のまま
第10世代のiPadは、進化したところだけを見ると何だかiPad Airの存在価値が薄れてしまいそうになりますよね。
しかし、ちゃんとiPad Airとは差別化されていると言いますか残念なポイントも用意されています。それは、Apple純正のスタイラスペン「Apple Pencil」は、第1世代のままということ。第2世代は使うことができません。
これの何が問題なのかと言いますと、第1世代のApple Pencilはペン先と反対の部分がキャップになっており、そこを外すとLightning端子が搭載されています。
このLightning端子をiPad本体に挿すことでペン本体を充電することができていました。
しかし、今回の第10世代のiPad本体には、LightningではなくUSB-Cポートが搭載されています。つまりiPad本体に直接挿して充電する方法がなくなった訳です。え?どうするの?というと・・・Appleが用意したのがこちら。
LightningをUSB-Cに変換するアダプタを第1世代のApple Pencilに繋ぎ、USB-Cケーブルを繋いでiPadから充電をするというやり方になります。Apple純正スタイラスペンの魅力は第1世代・第2世代問わずiPad本体から直接充電できるのが魅力のはずが、USBケーブルを使うならサードパーティ製(他社のスタイラスペン)と変わらないような。。。
そもそもAppleが無印のiPadを使う層は、Apple Pencilを使うことは想定していないのかもしれない
Sponsored Links
結論:第10世代のiPadは買うべきじゃない
第10世代のiPadは、ホームボタンの廃止やUSB-Cポートを搭載するなど進化している部分はありつつも、しっかりとiPad Airとは差別化されており、逆にその差別化が中途半端なモデルを誕生させてしまったというのが個人的な感想。
特に価格を見ても無印iPadで68,800円からとなっており、第9世代のときよりも約2万円高くなっています。
この価格でありながら第2世代のApple Pencilには対応していないことや、そもそもフルラミネーションディスプレイにも対応していないことを考えると、無印を購入していた層もiPad Airを購入していた層もどちらも手を出しにくいモデルになってしまったのかなと思います。
関連:iPadを買う前に知っておくべきフルラミネーションディスプレイとは?
価格重視なら第9世代 / 第10世代買うならiPad Air
iPadでネットサーフィンや動画視聴、ゲームや電子書籍で読書といった使い方をするだけであれば第9世代で十分ですし、性能を求めている人やノートやイラストなどを描きたいのであればiPad Airがおすすめ。
第10世代のiPadは価格や性能を考えるとコスパが悪く、当時からコスパ最強だと思っていた第4世代のiPad Airがより安く感じる。ちなみに第4世代のiPad Airは、第10世代のiPadと価格はほぼ同じなのにフルラミネーションディスプレイに対応しており、第2世代のApple Pencilを使うことができます。
ということでまとめると、僕の考えはこのようになります。
- 第10世代のiPadを買うなら第9世代を買ったほうが良い
- 第10世代のスペックで良いなら第4世代のiPad Airの方がコスパ良い
- 1つ前の世代を買うのが嫌なら少し高いけど第5世代のiPad Airを買うべき
少なくともわざわざ第10世代のiPadを買う理由はないのかなと思います。
コメント